
尖る男のスピリッツ!!
不幸ではない。むしろ幸せであった。
しかし・・・・・・物足りなかったこともまた事実。
朝目覚め、朝食を取とり、仕事をやりとげ家に帰り睡眠をとる。そしてまた朝がやってくる。
もう何度繰り返してきたことだろう。
やはり夢がある・・・・・・。尖る男が、自分が自分として存在するために、自分らしく生きることを決意した瞬間であった。
プロデューサーKURATAのスタートでもあった。
仕事柄ネクタイをすることが多かったKURATAには、長年温めてきた構想があった。
それは、リングとアンダータイバーをチェーンでつないだネクタイリングという、まだ見ぬ奇抜な商品である。
ファッション性と機能性を併せ持った、おしゃれを求める男性への自分らしさの主張、尖る男のスピリッツの提案であった。
しかし、頭の中で描けてもそれを上手に具現化することが出来なかった。
プロデューサーKURATAは悩む日々が続く中、ある男を思い出した。
新たな領域へ!!
昼間はビジネスマンなどに多く利用されるそのラウンジの店内は、ロードサイド側だけが、4人ほど座れるスペースで仕切られていた。そこはドアこそないが、個室のようであった。
まわりに声があまりもれず、大切なお客様との商談などに非常に便利だが、5つしかないため、なかなか空いているときがない。
その日も例外ではなかった。
ロードサイドに面した中央に位置するそこには、グラフィックデザイナーとして活動を続けるSUZUEがコーヒーカップを手にしたまま、口もつけずにテーブルの中央に差し出された一枚の紙を凝視していた。
これは何だろう?どの方向から見ても何なのかがつかめなかった。
その紙に描かれていたものは、プロデューサーKURATAの発案したネクタイリングの原型であった。
見たこともない商品であることに加え、KURATAの素人タッチがそれに拍車をかけていた。
まさに恐るべき絵であった。
二人はディスカッションを重ねることで具現化し、それと平行してブランドコンセプトも明確にしていった。
SUZUEは大きな不安を持っていた。
グラフィックデザインに関しては経験があるものの、商品デザインに関しては足を踏み入れたことのない世界。不安は当然であった。
しかしある日、プロデューサーKURATAからこんな言葉が飛び出した。
「君の良さを出してほしい!」
この一言は、SUZUEにとって大きな勇気を与えてくれた。
第三の男!!
KURATAを第一の男、SUZUEを第二の男とするなら、KURA-ZOには第三の男が存在する。
専門知識・各業者とのパイプ役として日本中をかけまわる、マネージャーFUJIKIである。
もともと、SUZUEのブレーンであるFUJIKIはジュエリー・アパレル・カフェなど若くしてあらゆる世界での実績を持つ。
その豊富な経験と人脈は、新たなブランドとして立ち上がるKURA-ZOにとって、必要不可欠な存在であった。
彼もまた、尖る男のスピリッツを持った男である。
プロデューサーKURATAの熱い思いに共感し、胸打たれ、マネージャーとして活躍することを強く心に誓った。
KURA-ZO始動!!
三人は意識が統一されたところで、「感じる」をテーマに関東・関西を中心にあらゆる人・場所・物を見て歩くことから始めた。
こうした体験・マーケティングやディスカッションにより、少しずつブランディングは構築されていった。
費やした期間は2年。そして今ここに、尖る男たちの夢を乗せたネクタイリングがデビューした。